どうも瞑想という行為には重要な秘密が含まれているようです。
しかし、わけの分からん所に出入りする熱意もないし、かといって、一人でやるとなると、三日ぼうずになってしまう。
そのような人間が自分自身のために考え出した方法がこの仮想空間瞑想会です。
ですから、わたくしは瞑想初心者です。あらかじめご了解願います。
自己欺瞞、排他的なにおいがして、何事もつるんでやるというのは、気が進まないのですが、仮想空間であれば、適度な一体性と適度な個別性が同居できるのではないかと思っています。
参加される方は、ハンドルネーム（もちろん本名でも結構です）を掲示板に書き込んで、参加表明していただければと思います。
ネット上であっても、文字で宣言することは「力」になります。もちろん、ひそかに参加されても結構です。
時間は5分〜1時間、無理のない範囲でご参加ください。
継続がなによりです。自分は死ぬまで毎日続けるつもりです──というか、常住坐臥、四六時中やることが理想です（この場合は、通常の瞑想とは少々異なりますが）。
朝の瞑想は６時から行います。本当は、夜明け前に行うのがよいという話しもありますが、まあ、今現在の私の自然な起床時間です。
夏と冬とで若干変わるかもしれません。
昼の瞑想、夜の瞑想もそうですが、時間帯は各人のライフスタイルによって当然異なってきますので、あまり気にすることはないと思います。
仕事等で上記の時間帯に参加できない場合は、1分でも結構ですから目を閉じてこころをしずめてみてください。
きっと貴重な1分間となると思います。
場所は、内側でも外側でもよいのですが、とりあえず、日本の上空で日本列島を小さく見下ろせる空間あたりとします。（この空間のイメージについても想像（創造）しにくい方は、あまりこだわらなくて構いません。）
そこに参加される方で円陣を組みます。
結跏趺坐できる方は、その姿勢で、無理な方はイス（背もたれ付）に坐って行ってください。（自分は股関節に手術の後遺症があるので、腰掛けて行います。）
ここでは、イスに坐ってやるものとして、ご説明します。
まず、両膝を少し開いて、両手のひらを上にして、膝の上にのせます。
目は軽く閉じます。（なお、不安になったら、いつ開いても構いません。）
背筋だけ伸ばし、肩の力は抜きます。顔にも緊張感がないことをチェックします。
そして、頭頂部からまっすぐ、スポットライトのように「気」というか「光」というか、自分の実感では、陽炎のまっすぐな感じのもの（どれでもイメージしやすいもので結構です）が入ってきます（というイメージをします）。
入った「気」「光」は体をつき抜けて股間部から流れていきます。
「気」「光」は、両腕、両足にも流れていきますが、そのことは特に意識する必要はありません。
しばらくしたら、肉体はこの地上にいますが、意識は身体を作っている「気」と共に上空を昇っていきます。
その上空で皆で円陣を組んで、瞑想状態に入ります。
今度は、「気」「光」のことは忘れて、目を閉じたまま、額のあたりを見ます。見ているだけです。
そして、額から後頭部に「風」が流れていくことをイメージしてください。
その風は、あなたのこころに漂う妄想を前から後に流してくれます。
瞑想に集中しようと思ってもいろいろ思い浮かぶ考えを前から後に流してくれます。
この風を流すイメージを１分から5分続けます。（妄想が浮かばなければ、風を流す作業は省略して構いません。）
次に、風を流すことをやめて、額のあたりを見ます。見ているだけです。
暗闇なら暗闇を見ているだけです。
他のものが見えたら、それも見ているだけです。
判断はできるだけ避けます。
あと、何か感じることがあれば、感じて構いません。
これも感じるだけです。判断はできるだけ避けます。見ているだけです。
楽しめる時間までこれを行います。
最初は、長くは続かないかもしれませんが、何かが見えたら、何かが感じれたら、次第に長くできるようになります。
そろそろ元に戻りたくなった時に、この円陣から離れていきます。
地上に降りることをイメージします。
そして、地上の肉体と一体となり、ゆっくり目を開けます。
こまかく記しましたが、この瞑想会の条件は、以下の3点だけです。
わたしが見るりんご、りんごを栽培する人が見るりんご、芸術家が見るりんご、どれもみな異なっています。同じりんごを見ていても同じには見えていません。このことは、りんごは客観的に存在していても、それに意味づけを与えるのは一人一人のこころである、ということを指し示しているといえます。 瞑想とは、ものの通常の見方、通常の感じ方を別の方法で行う試みです。
瞑想には、いくつもの方法があります。 わたしの瞑想は、ある瞑想会で学んだ方法を自分なりにアレンジして行っています。これが唯一の最高の瞑想法というわけではありません。各人がこの方法から自分にとって有益と思われるところだけを取り入れていけばよいと思います。
この瞑想による最終地点は定かではありません。ある固定観念を与えることは好ましいとは思いませんが、目標があると進みやすいともいえるので、ある目安として、「見えるもの」「感じるもの」を記しておきます。 見えるのは「紫色のオーロラのようなもの」です。神との対話では、これは魂、その人自身であると語られています。 また、感じるのは「世界、宇宙、すべてに溶けこんでいる感じ」です。あるいは、身体感覚の欠落といえるかもしれません。 ただし、これはわたしの今いるところで、十年後、三十年後にはどこにいるかは定かではありません。また、個人個人で見え方、感じ方も違ってくると思います。わたしの言葉にとらわれることはないと思います。何度もいうようですが、自分にとって有益なところを取り入れていくのが一番と思います。そのためには、気づきと楽しさを大事にするとよいと思います。